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サンプリングは違法なのか?

サンプリング


By Apollo Brown The Importance & Rules Of Hip Hop Sampling

音楽におけるサンプリング(英: sampling)は、過去の曲や音源の一部を引用し、再構築して新たな楽曲を製作する音楽製作法・表現技法のこと。 または楽器音や自然界の音をサンプラーで 録音し、楽曲の中に組み入れることである。
サンプリング技法の誕生と発展は資金や演奏技術を持たない音楽家にも高品質な音楽を制作することを可能にし、ヒップホップなどの新しい音楽ジャンルの隆盛を支えた。

(中略)

サンプリングによる音楽製作が一般化するにつれ、他方ではこれは著作権の侵害にあたるのではないかという声があがり始めた。
1991年、ヒップホップ・アーティスト、ビズ・マーキーはアルバム『I Need a Haircut』収録曲「Alone Again」でギルバート・オサリバンによる同名の楽曲をサンプリング使用した。 これを知ったオサリバンは著作権の侵害としてビズと発売元のワーナー・ブラザーズを告訴し、同年12月16日全面勝訴が確定、『I Need a Haircut』は小売店から回収された。 これを通称「ビズ・マーキー事件」という。なお、ビズは1993年に『All Samples Cleared』(訳:『全てのサンプリングが許可されました』) というアルバムを出し同事件を皮肉った。

(中略)

アメリカでは権利者に無断なサンプリングは違法とされたが、必ずしも全てのサンプリングが違法とされるわけではない。 「法は些事に関せず (en:de minimis non curat lex) 」の観点から、質的、または量的に些細なサンプリングは著作権侵害責任を問われないし、 「フェアユースの法理」(米国著作権法第107条)の観点から、元ネタとサンプリング楽曲の創作的表現における実質的類似性が立証されなければ 著作権侵害責任は問われない。


By サンプリング - Wikipedia

上記から判断して『サンプリングは違法なのか?』は、結論から言えば違法になる。
だが、サンプリングにより質の高い全く別の音楽が生まれるということは素晴らしいことであり、使われた著作者や聞き手側にちゃんとわかるようなリリースの仕方をすれば 双方に対して驚きがあると思う。
曲を聴く上で、権利に支配される音楽より何かを伝え、感じる音楽として世に残って行く事の方がより良い。 どういう形であれ、これから出回る音楽がリスナーの胸打つ音楽であり続ける為にもそういった課題と向き合い続ける必要があると考える。
実際に80年代90年代のHIP HOPを支えたサンプリングは音楽の新しい技術と文化を生み、楽譜を読めず楽器を弾けない人にも曲にのせて思いや経験、 文化や習慣を伝える画期的な手法の一つになった。それはHIP HOPが誕生した時期に編み出された結果でアメリカ音楽のシーンにも確立されたジャンルになった。
もとを辿ればルーツはジャマイカにあると言われているHIP HOPも各ジャンルのいい技術を真似て独自の文化に変えていくという考え方は似ている気がする。
サンプリングで著作権の侵害とされた事例もあるが違法とならない事例もある。 その判断基準は曖昧でわかりにくいものだが質と原音との明確な違いがあれば可能性は広がっていくといことは事実だ。
全ての音楽は必ず作者の思いが込められている。 サンプリングする側がいかに作者の思いを配慮した上で楽曲を使用しているのかというのも必要な事である。
音楽が時代を越えてまた新たな形で世に知れ渡るのはとても素晴らしいことだ。

Biz Markie - Alone Again

サンプリングを使ってヒットしたその他の楽曲

Run D.M.C. - Walk This Way

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